アクセス解析
レンタル掲示板

2008.11.Report of GOLDENBOY.GYM

R33 ライト級〈オープン戦〉

笹島アキト(43歳:練習歴1年:ゴールデンボーイジム)
    VS
貝渕慎一(44歳:練習歴2年:極東ジム)

report_20080921_1

経験が可能性を広げる。

 笹島さんはこれが2戦目。今回の対戦相手は初出場で44歳、体格的にも小柄で前回の現役キックボクサーと比べれば怖さの無い相手といえます。ただし、空手の経験がありボクシング歴も笹島さんの倍以上有ることを思えば油断は出来ません。ちなみに笹島さんのボクシング歴は中学生の頃に3ヶ月、今年の3月に東京のジムで再開して3ヶ月、6月頃に転勤して我がGBジムに入会してから約半年と短いだけに今が伸び盛り。真面目で努力家、そして驚異的に若い肉体的資質を持っているからこそ出場出来ているものの、43歳と言う年齢を考えれば普通なら試合を出来るレベルに到達できるものではありません。
 しかし、「慣れ」もあるとは言え、対人練習では浜さんやトミーさんと互角以上に打ち合うことも度々で、経験を積んで力を発揮出来る様に成れば大化けする可能性を秘めたおやじファイターといえます。

ミスやトラブルも経験のうち!

 試合の1時間前、直前に摂る筈だったドリンクとタブレットを普通に食べている笹島さん。食べてしまったものは仕方ないのですが、試合開始時に低血糖状態に成りかねない痛恨のミス。正しく使用したところで得られる効果は僅かであることを思えば、むしろ用意しない方が良かった位なものですが、ゲンをかつぐ様なもので、こんなちょっとした工夫も失敗さえ無ければ良いものなのです。
 しかし、練習の中で当然身に付いている筈の知識ですから、もう少し自分でも調べるなりしないといけませんね・・・。

 さて、今大会の第1試合が笹島さんの試合。そして、試合開始までの時間が予想以上に短く、少し準備にも手間取った為に、なんとグロービングが間に合わない失態。すっかり焦ってしまっている様子の笹島さんに「トラブルも醍醐味の一つですから、楽しんでいきましょう!」なんて話をしつつ、ウォーミングアップもソコソコに入場。    
 こうなったらリングの上でウォームアップするしかない所なのですが、どこか上の空でノリの悪い動きの笹島さん。もともと開始前からどんどん動かしていくのがウチの流儀なのですが、いつもの動きが全く出てきません。

Round1

2008.11.25チェックおやじファイト他 021.jpg  一抹の不安を覚えながらも開始のゴング。案の定動きが固く、気持ちが先走るのか突っ込みすぎて自分から手詰まりになる事を繰り返す展開に。しかもブレイクがかかる度に相手に背を向けてコーナーに戻ってきてしまうという謎の行動で、折角コーナーやロープに詰めていても台無しにしてしまう有様。それでも顔面打撃を極端に嫌って下を向いてしまう(ギアがずれてる?)相手を再びコーナーに追い詰めますが、やはりブレイクがかかると相手に背を向けて青コーナーにお帰りになってしまう笹島さん。
 お互いにクリーンヒットが少なく、手数と攻勢で笹島さんのR。 

Round2

2008.11.25チェックおやじファイト他 025.jpg インターバル中にもっとジャブとフットワークを使い攻める事と謎の行動に注意を与えて第2R。スタートだけは良かったものの、その後は指示も空しく足を止めて揉み合いの展開に。ボディーにパンチを集めてロープに押し込んで攻勢は取るものの、ブレイクがかかるとまたもや背中を向けて大きく離れてしまったりと、自分を見失ったままこのRを過ごしてしまいます。手数と体で押し込んで攻勢はとっているものの、力みからかパンチにキレも伸びも無い状態のままR終了。
 微妙ながら手数と攻勢で笹島さんのR。

Round3

2008.11.25チェックおやじファイト他 049.jpg インターバルの指示でガードを忘れずストレート中心に手数を出す事と、ブレイク後の謎の行動を注意していよいよ最終R。1,2Rの展開から言って勝負の分かれ目となるRだけに、それまで手数の少なかった相手選手も躍起になって手を出して来るのに対して、笹島さんは後手に廻ってしまい手数が増えず。パンチにならない連打で組み付いて体で押し込んではいるものの、いよいよ力んでしまいそのまま終了のゴング。
 最終回は明確に相手選手のR。

 マストなら笹島さんかとも思いましたが、結果は29-29×2、28-30(!)の0-1での引き分けで、笹島さんの初勝利はまた次戦へ持ち越しとなりました。

milk_btn_pagetop.png

R33 ウェルター級〈オープン戦〉

浜崎淳(37歳:練習歴8年:ゴールデンボーイジム)
    VS
小菱洋一(35歳:練習歴不明:V10)

report_20080921_5

元キックのチャンピオン相手に勝算有り!

 笹島さんの試合後のケアは他メンバーに任せて、急いで浜崎選手のウォーミングアップに入りました。
 入場寸前の浜さんは既に気持ちの準備は出来ているようで、気合の入った表情にこちらは一安心。少し動かした所ですぐ入場曲が流れてリングイン。アナウンスで相手選手のアマチュアキックボクシング暦が8年、しかも2年連続のチャンピオンと聞いて少し驚きましたが、体を動かしてもらっていた浜さんを呼んで「元キック選手は絶対に相性良いから安心して。予定通りにガンガン行きましょう!」と、簡単にアドバイスをし、また動き続けさせて開始を待ちました。

Round

2008.11.25チェックおやじファイト他 067.jpg 開始のゴングと同時にあえて大きく右を振るっておいて即コンパクトにボディーを狙う浜さん。イメトレの成果か、全く迷い無くパンチを繰り出して行きます。前回の試合の反省から、序盤にコンパクトなパンチを中心に攻める作戦でしたが、それが功を奏した形でまともな被弾を最小限に押さえてプレッシャーをかけることが出来ていました。コンパクトに手数を出していく中にも、最初の右のようにあえて大きなパンチを交えた攻めが有効に働き、相手選手のステップワークもバックギアのまま慌ただしくサークリングを繰り返します。
 しかし畑違いとは言え流石にキックのチャンプ。良い当て勘で時折繰り出すジャブが浜さんの顔面を弾き、右も合わされます。ボディーやアッパーも突き上げて抵抗を試みる相手選手ですが、浜さんの手数とプレッシャーで体勢が整わず、攻撃を寸断させるまでには至らず。それでも試合後の浜さんに「首が痛いです」と言わしめたパンチでした。

2008.11.25チェックおやじファイト他 061.jpg 相手選手を下がらせ続ける事に成功した浜さんは、より積極的な攻勢で左ストレートを立て続けにヒットさせてチャンスを作ります。後退する相手にワイルドな左フックを浴びせ、ロープに詰めたところで返しの右フックが痛烈に入ってダウン!と思いきや、倒れこむ相手に押されて浜さんがでんぐり返ってしまった為スリップダウンに。(ダメージを感じた私は思わず「ストップ、ストップ!」と主張)ノーカウントで試合が再開された為にダメージを回復する間が無かった相手選手を直ぐにロープに追い詰め、連打してスタンディングダウンを奪います。(私としてはここで止めた方が良いのではと感じました)再開すると、いきなりの左ボディーアッパーから攻める浜さん。これも日頃のイメトレの賜物か、見事なファイティングマシーンぶりです。更に息をつかせぬような連打でスタンディングダウンを追加して試合終了。最後の詰めも見事でした。

2008.11.25チェックおやじファイト他 075.jpg 相手選手はダウン後も果敢に打ち返してきましたが、その勇気が仇になった形でしょうか。クリンチ(ガードオンリーではストップされる為)で数秒でも稼ぐ事が出来ればストップは免れたでしょう。
 結果は1R1分56秒TKO勝利。

milk_btn_pagetop.png

R33 ライト級〈オープン戦〉

中富“トミーガン”博久(39歳:練習歴3年:ゴールデンボーイジム)
    VS
関茂峰和(36歳:練習歴不明:チーム関茂軍団)

report_20080921_9

おやじファイターとしての経験。

 少し間をおいて第10試合、トミーさんの試合です。さすがに笹島さんや、浜さんの試合と違いじっくりと準備が出来ました。
 対戦相手の方については朝の計量前にR33フライ級王者のシャープ田中選手から紹介を受けていたのですが、アマ経験もある元プロ選手と聞いて大いに危機感を持っておりました。おやじファイト以外の実戦経験を持たず、ボクシングを始めたのも三十代に入ってからのトミーさんにとって技術的には勝ち目は薄いだろうと…。ただ、おやじファイトに関しては7月21日、9月20日と間隔をあけずに試合をこなし、これが3戦目となる「おやじファイト現役」トミーさんですから、いわば「おやじファイトデビュー戦」の相手に対してはアドバンテージ有りです。体格的にも頭半分程も大きく、出入りのステップワークに大きな差がない限りはストレートで刺し勝てるはずと思いました。また、前戦で露呈したメンタル的な弱さの克服に努めてきた今回は、きっと練習で見せるスタミナを試合でも発揮する事が出来るはずですし、ならば勝ち目は十分と勝手に思い込みました。

 じっくりとウォームアップを行い入場曲と共にリングへ。ゴング前の長い長〜い選手紹介の間、落ちつかなげに視線を走らせる相手選手に「オヤ?」と思いました。更に2度ほど私と目が合いましたが、それで又「ムムッ!」と思いました。明らかな気負いの状態を見て取れたわけです。『これはいける!』そう確信して、とにかくトミーさんには集中して貰えるように“2人だけの世界”(笑)に入らせました。

Round1

2008.11.25チェックおやじファイト他 122.jpg 長かった選手紹介が終わり第1Rのゴング。先ずはお互いにジャブを打ち合い、直後にファーストコンタクト。際どいタイミングでトミーさんの左フックがヒット。が、さすがに元プロ、追撃打はことごとくかわされてしまい、打ち合いではより的確に打ち込んできます。ロープ際で数発パンチをまとめられてちょっとしたピンチもありましたが、ここからのトミーさんが前回と大違い。まさに猛然と反撃してペースを譲りません。更にはラスト10数秒、思い切って打ち合い、立て続けにヒットを奪って相手がクリンチに逃れます。この日ここまでで最高といえる大歓声の中、R終了のゴング。
 手数は上回るもクリーンヒットの数はほぼ同数。採点的には微妙なRだが相手の上手いボクシングの方が見栄えが良いか。

 インターバルでは先ず果敢な攻めを褒めた上で、力みからディフェンスが甘くなっている事を説明。もっと足腰を使ったボクシングをするのが良い事と、ボディが狙い目とアドバイス。先のRで相手の出入りの足が無くなり、疲労がはっきり認められたため、サイドの動きに欠けるトミーさんでも出入りのボクシングで十分渡り合えると感じましたし、浜さん相手の練習ではふっ飛ばされるクリンチにも体格差とスタミナ不足(コンディション不良?20Kg減量ですしね)からか相手選手はグッタリと体を預けるばかりで、その疲れ方からボディを狙う事が効果的と思われました。

Round2

2008.11.25チェックおやじファイト他 134.jpg スタートから積極的に手を出し合う両者。インターバル中に注意を受けたのか、相手選手に出入りのフットワークが戻っています。フェイントも交えて上手さも見せつけますが、ここでトミーさんの右がクリーンヒット!しますが、即左ストレート、続けて左フックとクリーンヒットを奪われロープ際に詰められてしまいます。しかし、ここでも1R同様トミーさんが猛烈な反撃を見せます。相手選手の倍以上の手数で正にトミーガンのごとく連打。右、そして左フックとクリーンヒットを奪い、相手選手を反対のコーナーまで追いやる猛攻を見せました。効いてきたのか、疲れたのか、その両方なのか相手選手のフットワークは鳴りを潜め、歩くように詰めて来ては突っ込みすぎて自らの攻め手を失うような場面が続きます。トミーさんも相手の突っ込みすぎに乗じてちゃっかりクリンチで休憩、相手の踏み込みが無くなった分距離の見切りが良くなり、右ストレートも良く当たり、危なげ無くR終了。ボディ攻撃がクリンチの際の揉み合いの中で見られた程度だったのが残念でしたが、凄い声援にかき消されて指示も届かず。
 ヒット数、攻勢共に明確にトミーさんのR。

 インターバル中の指示では、やはり積極的な攻撃を褒めた上で、前戦の反省を踏まえてラストR、2分間を攻めきる事、集中を途切らせぬ事、力まずとも手数を集めて返しが当たれば倒せる事などをアドバイス。最後に一言「根性だよ!」と言って送り出しました。(更にエプロンから練習でも毎回繰返している言葉はかけました)

Round3

2008.11.25チェックおやじファイト他 142.jpg 開始と同時に相手選手は必死の攻勢。スタミナはとうに尽きているのでしょうが、元プロ根性でとにかく果敢に攻めてきます。しかし、足が死んだそのパンチには1Rに見られたキレも的確性もなく、逆にトミーさんの右がガードを割って入ります。2発、3発と右ショートを喰らいながら、それでもひたすらに前進を見せる相手選手を応援の生徒たちの大声援が後押しします。
 大声援に応えるべく、必死の前進で頭をつけるほどの接近戦に勝機を見出さんとする相手ですが、トミーさんが片手で押さえただけでバランスを崩してしまう程に疲労は明らか。ここで2Rにも見られたのですが、押さえ込んだ状態で攻撃をしたトミーさんにホールディングの注意が与えられます。
 仕切りなおした直後にトミーさんの低い位置から突き上げるような左ストレートがヒット。相手の顎を跳ね上げます。更にストレートを中心にアッパー、ボディーと畳み込むように攻勢をかけますが、相手も必死の反撃で譲りません。そんな中で相手選手としては起死回生ともいえる右ロングフックがトミーさんにクリーンヒット!しますが、悲しいかなスタミナが尽きたそのパンチには流れを変えるだけの力がなく、追撃の連打も簡単に右を合わされて断ち切られます。それでも諦めずに前進を続けて来ますが、気力だけで攻撃しているような状態ですから打ち負けするばかり。まともにストレートを受けながらも、ジワリジワリと歩をつめて来る相手に気圧されたか、思わず後退するトミーさんですが、ラスト20秒の声に何とか倒そうと右をまとめ打ち!ことごとくヒットしているのに相手選手の気持ちは折れず、逆に根負けしたトミーさんがファイティングポーズを解いて下がりながら距離をとる中、終了のゴング。
2008.11.25チェックおやじファイト他 148.jpg 最終回はほぼ一方的に打ちまくったトミーさんのR。相手選手の頑張りは異常。

 結果は29-28×2、29-29の2-0判定勝利。
 内容的には2-0の結果以上の完勝と見えました。が、この結果は恐らく応援の生徒さんたちの大声援によるもの。正に先生を勝たせたい一心で一丸になった大応援団の力と、それに応えんと必死に戦う選手の姿には敵方とは言え、感動的なものがありました。

milk_btn_pagetop.png

◆ 総評 by 会長・金子謹也

report_20080921_13

笹島アキト

 笹島さんは今回、本来の力が出せなかったと言えますね。腰が悪い事も原因でしょうが、自慢の力も腕力だよりでは生かせません。腰でコントロールする意識を持つ事と、呼吸法なども練習して、アクシデントがあっても落ち着ける様にしておきましょう。そもそも現場監督さんですからアクシデントには絶対的に強いのでしょうが、ボクシングとなると構えすぎてしまうんですね。現場で鍛え上げられた精神面がボクシングでも活かせるよう、また、ボクシングで新たに身につけた落ち着く技術も現場で活かせるよう、双方が繋がりを持つことをイメージしてトレーニングしていきましょう。
 今回は残念な内容ではありましたが、まだまだこれから強くなりますから、次こそ勝利が飾れるよう頑張っていきましょう。

浜崎淳

 浜さんは今回、緩急をつけた攻撃が素晴らしかったですね。リングアナウンサーにとって突っ込みどころ満載の勝利者インタビューが無かったのが残念でしたが、殆ど文句の無い勝利でした。
 敢えて注文をつけるならボディワークとステップワークには改善の余地有りですね。次回大会に向けて、また地道にやって行きましょう。

中富“トミーガン”博久

 トミーさんは今回も練習では色々問題が有りましたが、試合内容自体は素晴らしく、前回のふがいなさを払拭するに十分な素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。その事は賞賛に値するのですが、敢えてお小言を言わせて貰いましょう。
 2戦目以降、走りこみをサボリがちで、試合後に走り込んでいないと云われ、「走りましたよ~」と言っていましたが、月に3~4日では走りこんだとは言いません。確かに今回はスタミナ勝ちできましたが、それは単にウチのジムのスタミナ養成トレーニングの特殊性と相手のコンディション不良に助けられたものと思いましょう。普通は走り込みなどの自主トレ無しで試合に勝とうと思う方が間違っているのですから。
 我々はそれなりにきつい練習をこなしてはいますが、他よりきついとも思えませんし、もっときついトレーニングを課しているジムも多いでしょう。練習頻度も高くない中で、走り込みを怠ったり、練習を度々寝過ごしているようでは目標のR40スーパー・チャンピオンには決して成れないでしょう。
 結局の所、地道な努力の積み重ねに勝るものはありませんから、今後はよりストイックに練習に取り組んで頂きたいと思います。特におやじファイトでは結果以上に、そこに至る過程が大事であると思いますから。
 3月の試合に向けての頑張りを期待しています。

milk_btn_prev.png

|1|2|

milk_btn_next.png